カメラと僕と

カメラと写真について綴っていければ。

Gロッコール

 こんにちは

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 ヘリコイド付きマウントアダプター を購入してから、手持ちのMマウントレンズを色々と試す日々です。正直超楽しいです。

 今回引っ張り出してきたのはこちら。

・Minolta G-Rokkor 28mm F3.5 (L)

 ミノルタのLマウントレンズです。昔、フィルムカメラ全盛期に高級コンパクトカメラブームと呼ばれる時期があり、そのブームの中人気のカメラだったMINOLTA TC-1のレンズを、RFカメラ用にLマウント化して販売されたという事です。

 2000本の限定生産という事で、なかなかのレアモノみたいです。

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 まず見た目はコンパクトカメラ用のレンズらしく非常に小型のレンズです。

 鏡胴、ピントリング、絞りリングなどはもちろん、専用のフードまで含めて統一された質感のアルミニウムで作られています。

 絞りリングのクリック感は小気味よく、ピントリングは滑らか。この感触の良さは僕の手持ちのレンズの中では一番良いかもしれません。

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 開放絞りがf3.5とあまり明るくないのですが、例によってα7IIIの高感度耐性の強さに助けられ、明るさが不足して使いづらくなるという事はありません。もちろんボケ量はそれなりになってしまいますが、フルサイズセンサーのα7IIIの場合、マイクロフォーサーズと比較して2段分ボケ量が多いと考えると、決して捨てたものではないと思います。

 また、元々の最短撮影距離が80cmと、レンジファインダー用レンズらしい寄れない感なのですが、ヘリコイド付きマウントアダプター を介しての使用になるため、19cmまで寄れる様になれます。28mmの広角レンズなのでマクロ的な撮影とはなりませんが、花などを撮るには良い感じに近寄れます。そして近寄った場合はf3.5でもそれなりに背景がボケてくれるので、十分実用的なレンズになると言えます。

 また、寄って撮る場合にもう一つ利点がありました。このレンズ、開放で遠景を撮った時など、周辺減光や像の流れがもの凄いです。それが、寄った時には画角が少し狭まる様で、それらの問題がやや解消されます。

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 周辺減光などは所謂「レンズの味」の範疇なので、こういったレンズではそれもひとつの楽しみなのですが、解消されるのであれば嬉しい場面も多いですよね。

 さて肝心の写りですが、多くの方が言われるように、中央部のキレは中々のものだと感じます。

 

  2000本の限定生産というだけあって、中古カメラ屋の買取価格も中々良く、下取りに出してFEレンズ購入を検討したくなる感も否めないのですが・・・今はマニュアル操作も楽しい日々なので、まずはこのレンズ、楽しみ尽くしてみようかなと思っています(^^)