カメラと僕と

カメラと写真について綴っていければ。

α7IIIでライカMマウントレンズをAFで使えるマウントアダプター TECHART LM-EA7

こんにちは。

ついに購入してしまいました。表題のモノです。LM-EA7です。


TECHARTのロゴがセンターからズレてます・・・


すでに使っている方も多いと思いますが、僕のように気になっているが踏み切れず、誰かに背中を押されるのを待っている人も多いのではないでしょうか。


巷にはレビュー記事やブログで紹介されている方も多いのですが、僕が見た感じではα7II系でのレビューが多く思えました。


この製品の発売時期がα7IIの時代だったためだと思われますが、α7IIIでちゃんと動くのか。α7II系に比べてAF性能が向上したα7IIIでの使用感がどれほどのものなのか。など、気になる方は少なからずいるのではないかと思っています。


僕がまず躊躇したのは、この製品、現時点(2018年夏)でも公式にα7IIIに対応していると謳われていないんですよね。


α7IIIは、その発売以来常に売れ続けている人気機種のはずですが、ケース類もあまりないし、ムック本もでていない。このクラスのカメラを買う人はムック本など買わないという出版社の判断なのでしょうか?


話を戻しますと、このLM-EA7のα7III対応については、ご安心ください。ちゃんと動作しています。


僕はこのα7IIIが初めてのSONYのミラーレス機なのでα7II系のものと比較することはできないのですが、いくつかの制約はあるものの、ちゃんとAFで撮影できます。しかも思っていたより快適です。


僕の場合「よし買うぞ」と決めたらスグに手元になければ落ち着かない性質なので、昼休みに会社近くのビックカメラに行きました。しかし、この日は品切れ。以前は在庫があったのですが、入荷してこないそうです。


「手に入らないと欲しくなるの法則」に従って僕の物欲は加速。会社を定時で飛び出し、新宿のマップカメラに向かいました。もちろん事前に電話で在庫を確認、取り置きしておいてもらいました。


上記写真を撮影していて気づいたのですが「TECHART」のロゴが印刷されている箇所が、ちょうど真上になっていない。これはみんなそうなのか、僕が入手した個体がエラー品なのか・・・


カメラに装着してまず感じたのは、このアダプターを手にした多くの方々同様と思われますが、モーターが格納されている部分の出っ張りが邪魔です。平らな面にカメラを置く事が出来ません。これについては、アダプターを購入する前から対策は決めていました。


その対策方法は「下駄を履かせて高さを揃える」です。


αユーザーの方々はご存知だと思いますが、グリップを握った際に小指が余るという問題を解決するために、クイックリリースプレートを装着する方法が、ユーザーの間で広く知られています。


僕は手が小さいほうなので小指余りはあまり気になってなかったのですが、クイックリリースプレートを装着することの別の利点に気づきました。カメラの底を高くすることでLM-EA7の出っ張りを相殺して、カメラ底面を平らにできるのです。


アマゾンで検索してみると、α7IIIに対応した(というかα9対応の)アルカスイス互換クイックリリースプレートが何種類か売られています。


僕の場合、クイックリリースプレート本来の三脚に装着するという機能は気にしておらず、底面保護できればよいので、最も安価なものを注文しました。

UTEBIT クイックリリースプレート L型

UTEBIT クイックリリースプレート L型

  • メディア: エレクトロニクス


商品が届いてカメラに装着してすぐに、ひとつの問題に気づきました。プレートをカメラに固定する際に付属のネジでとめるのですが、このネジの頭の厚みが少々厚すぎて、プレートをカメラに固定した際に底面から少し飛び出ていました。そのためカメラを平らな床などに置く際、ネジの部分が浮いてしまい安定して置くことができないのです。


この点については、レビューに記載されていました。よく読まなかった僕が迂闊でした。


しかし、この問題の解決策はすぐに思いつきました。ネジを頭の薄いものに変更すれば良いだろうと。
そんなネジ存在するのだろうか・・・アマゾンで検索したところ、ネジの頭の厚みが最も薄いものがこちらでした。


安価なものなので、あまり悩まずに購入して、ダメだったらまた考えれば良いかなと即注文。海外からの発送なので時間がかかりましたが数日で到着。早速プレートに付属していたネジと交換しました。


このネジ、指で回すための機能として頭に環状の針金がついています。


プレートのネジ穴は、周囲にあまり余裕のない位置にあいているため、装着する際にこの輪が邪魔でネジを最後まで回せません。仕方ないので一旦ネジを抜き、この輪をペンチで取り除きました。


もともと頻繁に着け外しするつもりはなかったので、想定していた使い方としては全く支障がありません。きれいに装着できました。


LM-EA7とクイックリリースプレートとそれを固定するネジの高さがほぼ同じになり、安定した装着状態を得ることができました。このプレートの購入を検討されている方は、同時にこちらのネジのご購入をおススメします。


さて、LM-EA7を使用していて気になった点をいくつか挙げます。


・ロックオンが使えない
→これは少し意外でした。そして困る。なぜ意外かというと、顔認識AFはちゃんとロックオン状態になるんですよね。普通にコンティニュアスでロックオンさせるだけなので、顔認識ができるなら当然できるだろうと思っていたので拍子抜けです。
この点については、とある方がブログ記事でロックオンできたと書かれていたので、もしかしたら僕がやり方を知らないだけかもしれません。

・SUMMARON35mmF3.5が使えない
→これは個人的には大ショックです。なにしろお気に入りのレンズなので。使えない理由は物理的な問題で、フォーカスレバーがアダプターのモーター格納部分に干渉します。レバーを中途半端な位置にして装着することはできるのですが、装着できても無限遠まで回せないので意味がありません。
同じズマロンの他のタイプや、エルマーなど、近い雰囲気の別のレンズ導入を検討するかとも思いますが、当面ズマロンはこれまで通りマニュアル撮影を楽しむことになりそうです。


以下、作例として何枚か置きます。




室内で猫を撮るときなどうってつけです





ストリートスナップも捗ります





閉店後の暗い店内に向けてもちゃんとAFが働きます



僕はこれまで「AFなんてアテにならないのでMFの方がいいに決まってる」とか「純正レンズに比べて精度もスピードも劣るのだから使い物にならない」なんて自分に言い聞かせるようにしてきました。
しかし、この便利なマウントアダプターを使ってみれば、それらは所謂「酸っぱい葡萄」だったのだと言わざるを得ない、それぐらい良いものだと感じました。


マウントアダプターひとつに4万円超は少々お高く感じますが、AFレンズを何本か手に入れたのと同等の幸福をもたらしてくれた様に感じています。


まだ使い始めて間もないため、使っているうちに不満も出てくるかもしれませんが、そのあたりのレポートは今後このブログで書いていけたらと思っています。


ではまた。