カメラと僕と

カメラと写真について綴っていければ。

α7IIIにビゾフレックス

こんにちは。

毎日暑くて連休なのに外出もままならず、撮影どころではありません。
そんな中、昨日実家に行った際に、父親の遺したカメラ関連を眺めていると、このある種狂気を感じるアイテムに目が向きました。

ビゾフレックスです。このビゾフレックスですが、初めて手に取ったというわけでもなく、その機能や構造は大体把握していたのですがα7IIIに付けてみたことはなかったなと思いました。ちょっと見てみると清掃する必要もありそうなので持ち帰り、清掃をしてαに付けてみました。

最初にファインダーを覗くと何も見えず「おや?」と思いましたが、ミラーアップしていませんでした。(お約束)

ビゾフレックスはレンジファインダーLeicaに取り付けて一眼レフ化する魔改造的なアイテムです。レンジファインダーの弱点として、望遠や近接撮影になるとファインダー像がカバーしきれない事を解消するためのオプションなのですが、ものすごい強引ですね(^^;)

ビゾフレックスからはアームが伸びていて、その先はカメラのシャッターボタンの位置に重なるようにできています。このアームの先端を押すことで、ミラーアップしながら本体のシャッターボタンを押すという仕組みです。この機構はもちろんαに付ける際には全てが邪魔になります。アームはシャッターボタンとファインダーの拡大機能を割り当てたカスタムボタンの間を指が行き来する事を邪魔するし、ビゾフレックスをカメラのマウントに付け外しする際に使用するツマミ(写真向かって左下の赤いポッチのあたり)は、グリップを握るたびに中指の爪を削ります。

ビゾフレックスに付いているレンズは Elmar 65mm F3.5です。少し調べてみると、熱狂的なファンもいらっしゃる程有名なレンズのようですね。強引にビゾフレックスを付けて使用している方もいらっしゃいますが、専用のマウントアダプターも売られています。このまま使うのは少々扱いづらいのでAmazonでマウントアダプターを検索したところ、見つかったのはこれ。

ベラボーにお高いです・・・仕方なく「ビゾフレックスごと付けて使うしかないかな」と思っていたのが昨晩のこと。そして、その後も中古品などないかWebであちこち見ていて、今朝、再度Amazonで検索してみたところ、昨晩は無かった商品が見つかりました。


昨晩は「ビゾフレックス」しか検索していなかったのか「visoflex」で検索したら引っかかったようです。この価格の差、とてもお得に見えてまんまとポチりました(^^;)


撮ってみた絵はズマロンに近いように感じます。コントラストが浅めで階調が豊か。優しい感じに撮れます。


マクロレンズなんですよね。レンジファインダーではパララックスによって撮影が難しかったため、マクロ用途もビゾフレックスに課せられた使命だったのでしょうね。


時代的にはモノクロ用に作られたレンズなのでしょうか。豊かな階調はマッチしているように思います。

今日は夕方気温が下がってきた頃に、このビゾフレックスを装着したα7IIIを手に近所を一周してきました。それでもとても暑い・・・今回はとにかく明るいうちに試写と思っていたので、マウントアダプターが届いたらもっと遠くに持ち出して色々撮ってみたいです。