カメラと僕と

カメラと写真について綴っていければ。

ズマロンサンハンとノクトン

 こんにちは。

 先日、気持ちが切り替わってからというもの、日々マウントアダプターを利用してライカ用のレンズでα7IIIを楽しんでいます。特に、所有しているもののこれまであまり使っていなかったレンズを積極的に使っていこうと思い、
・Summaron 35mm f3.5
・NOKTON classic 40mm F1.4 S.C.
 この2本を使ってみました。

・Summaron 35mm f3.5
 ズマロンサンハンの愛称で呼ばれるレンズ。ライカの初期装備としてポピュラーなレンズらしいですね。父親の遺品としてM6と一緒に僕の元にやってきた経緯があるので、おそらくは父親がM6を入手した際に一緒に購入したのかと思われます。

結構流れているけど、このサイズだとあまり気にならない?

 α7IIIに装着しても十分軽量コンパクトなレンズで、マウントアダプターの厚みを含めても気軽に持ち出せます。周辺部では像が流れ、そこそこの減光があります。また、フレアが盛大に出ますが、これはUVフィルターのせいかもしれません。

 このレンズ、主に以下の理由によりE-M1では今ひとつ使う気になれなかったのです。

 ・ボケ量が少ない
 ボケが少ないのであれば逆に絞ってパンフォーカス的に使えば良いのかもしれませんが、MFTでは35mm換算で70mmになるので、スナップ用途には向きません。

 ・当然シャッタースピードが遅くなる
 ISO800ぐらいからノイズが気になるMFTでは.晴天日中以外で使う気になれません。

 ・寄れない
 多くのレンジファインダーカメラ用レンズ同様に、最短撮影距離が長く、所謂「寄れない」レンズです。

 ところが、α7IIIはフルサイズ機でボケ量はMFTの2段増し。高感度耐性はとても良く個人的にはISO6400ぐらいでも全然問題ないので、シャッタースピードを稼ぐことができる。寄れない点については、ヘリコイド付きマウントアダプターを使用すれば解決できる と、使わない理由がなくなります。

f5.6まで絞ればいい感じです。

・NOKTON classic 40mm F1.4 S.C.
 これもライカMマウント用のレンズですが、こちらは日本のレンズメーカーであるコシナ製のレンズ。オールドレンズ的な風貌だが現代のレンズ。マルチコーティングとシングルコーティングの2種類が同時に発売され、これはそのシングルコーティングの方。比較的こちらの方がオールドレンズ的な味が出るようです。僕は比べてないのでわかりませんが。
 これまで40mmは半端な焦点距離だと思っていましたが、使ってみると35mmより好きかもと感じています。最近標準域から中望遠を使う事が多かったからかもしれません。逆に広角は広すぎて、どう撮れば良いのかわからなくなる事があります(^^;)

解像感も十分に思えます

 使うカメラを変えた事で(当たり前ですが)レンズに対する評価や思いが劇的に変わりました。これまで使用頻度の低かったレンズを積極的に持ち出そうと思いました。