カメラと僕と

カメラと写真について綴っていければ。

LM-EA7のトラブル

 こんにちは。

 念願のフルサイズセンサー搭載ミラーレス一眼カメラであるα7III(ILCE-7M3)を購入して以来、TECHART(テックアート)のLM-EA7というマウントアダプターを使ってオールドレンズでの撮影を楽しんでいます。

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自宅の猫たち ILCE-7M3+LM-EA7+ Summicron 90mm/f2

 少し前の事ですが、そのLM-EA7が突然動かなくなりました。よく「ピクリとも動かない」という表現が使われますが、この時の様子は「ピクリとしか動かない」そんな感じでした。

 LM-EA7を装着した状態でカメラの電源を入れると「ピクッ」と動き、電源を切ると再び「ピクッ」と動きます。それ以外は何をどうしても一切動きません。

 もちろんレンズのピントリングを回せばMF操作は可能ですが、どうやらLM-EA7の繰り出しが中途半端な位置で固定されてしまっているようで、目一杯回しても無限遠にすることはできません。

 レンズをマニュアル操作した場合にフォーカスエリア内でピントがあった場合はピント位置に緑の枠は表示されます。

 幸いな事に保証期間が残っていたため、すぐに購入した店に連絡して持ち込み、メーカーに修理に出してもらいました。

 数日後連絡をもらい、なんと新品交換していただけるとのこと。保証期間は最初に購入した時の保証期日までとなりますが・・・との事でしたが、とにかくふたたび手元のMマウントレンズをAFで使えるなら万々歳です。

 その後、郵送されてきた新しい個体はもちろん問題なく動作し、以前と変わらぬ活躍をしてくれております。

 さて、気になるのは故障した原因ですが、いくつか考えられます。ひとつは自然故障。モーターやギアなど部品のの耐久性を超えてしまった。もしくは部品に不具合のあるものが含まれていた可能性。

 そしてもうひとつは、僕の使用状況による人為的な故障である可能性があります。というのも、若干心当たりがありました。

・自転車で移動する際にカメラのストラップを首にかけていた事があり、その際にステムにレンズが「コツ」っと軽く当たる事が何度かありました。
 首からブラブラとぶら下がったカメラに付いたレンズがNOKTON classic 40mm F1.4 S.C.であれば、ステムとの距離は十分に確保されているのですが、金属製のレンズフードを装着したSuper Takumar55mmF1.8の場合やや長すぎた様で、自転車を停止させた時に慣性の法則に従ってスウィングした際に軽くステムにぶつかる事が何度かありました。ちょっとぶつかるぐらい大きな問題ではないと思いますが、それはカメラの電源をオフにして、LM-EA7の伸縮部分が引っ込んで固定された状態であればです。電源を切らずにいた場合、最後にフォーカスを合わせた状態、つまり伸縮部分が微妙に繰り出された状態になっている為、そこに衝撃を加えた場合はLM-EA7のモーターやギアに負荷がかかり、それが故障の原因となった可能性が考えられます。

・何本かのレンズを持って撮影目的で出かける際にはカメラバッグにカメラを入れて歩きます。しかし、カメラを持って出勤する時などはきちんとしたカメラバッグを使わずに、インナーボックスを仕込んだトートバッグで出かけたりします。その場合カメラに少なからず負荷がかかる場合がありますが、この時もカメラの電源を消し忘れていた場合、LM-EA7に負荷をかけてしまっていた可能性もあり得ます。

 というわけで、ソニーのフルサイズミラーレスカメラで(高額だが)名玉の多いライカMマウントレンズを、さらにマウントアダプターをかませばM42マウントなどの他マウントのMFレンズまでもオートフォーカスで使える便利なマウントアダプターLM-EA7 は、万が一の故障の際にもしっかりとケアしてもらえる、安心して使える道具でした。所有するオールドレンズ を最新のミラーレスカメラで楽しみたい方にはお薦めできる道具です!

ソニー SONY ミラーレス一眼 α7 III ボディ ILCE-7M3

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  • 発売日: 2018/03/23
  • メディア: エレクトロニクス