α7IIIを2週間ほど使った
こんにちは。
物欲との葛藤や家庭内の調整を経て、α7IIIを購入してから2週間ほど経過しましたので、この時点で感じた事を書いてみます。
◾️AF優秀
最近ストリートで試みているのは、AF-CでロックオンAF/ゾーンにして連続撮影Hiでノーファインダー撮影を行っています。使っているレンズが28mmしかない事もあり、「画面内に被写体を収めてピントが合っている」状態をOKとするのであれば、歩留まりは悪くない。E-M1でC-AF/TR設定にして同じ様な事をしてみた時は全然ダメだったのでとても満足です。
◾️大容量バッテリーの安心感
これは購入ポイントのひとつでした。α7IIIのバッテリーは2280mAhとの事で、α7IIシリーズの1020mAhと比べて一気に容量が増えています。これまで使っていたE-M1のバッテリーが1220mAhだった事を考えると、α7IIのバッテリーが如何にスタミナ不足だったかが容易に想像できます。
実際にα7IIIを持って歩く際、当初はいざという時を考えてモバイルバッテリーを持って歩いていましたが出番はなかったので、普段は必要なさそうです。
◾️高感度の画質は良い
今まで使っていたE-M1がマイクロフォーサーズの小さなセンサーだったため、フルサイズの裏面照射センサーの高感度耐性には驚かされます。
部分拡大がこちら↓
これ、ISO25600ですよ!?
■マウントアダプター 遊びが捗る
α7IIIというか、フルサイズセンサーのカメラ購入に踏み切った理由の一つがこれでした。手持ちのLEICA 用レンズを正しい焦点距離で使いたい。E-M1でもマウントアダプター を使って使用してました。当たり前ですがズミクロン50mm が100mmになってしまいます。今思えば、それはそれで便利でもあるのだけど、持って生まれた性能をフルに使ってやりたいという気持ちがずっとありました。最近はMマウントレンズをAF化してしまうマウントアダプター などもありますが、そちらの購入はいずれ検討するとして、まずは普通に装着できるアダプターを購入。MFアシスト機能にも慣れてきて、楽しく使えています。
◾️センサー剥き出しリスク
レンズ交換の際大きなセンサーが剥き出しになるため、凄く緊張します。「万が一レンズの端がセンサーにぶつかってしまったら」なんていう考えが頭をよぎります。
また、埃が大変。センサーサイズが大きい事に起因するのか、オリンパスと比較して技術が不足しているのか。もしくは新しいカメラに対する僕の期待が過剰なのか。理由はわかりませんが、とにかくE-M1を使っている時と比較して埃に対してかなり神経を使います。センサークリーニング機能を使っても全然取除けません。E-M1ではそんな事ありませんでした。埃が入ったとしてもF2.8ぐらいまではほとんど目立たないのですが、F5.6ぐらいまで絞ると埃が写り込みます。普段は開放か、せいぜい1段ほど絞る程度で撮影しているにも関わらずすごいストレスに感じます。それはもう、ちょっとした散歩でも最低でもブロアーは持ってでなければいけないと思わせるほどです。
◾️サイレントシャッターが使いにくい
過去のポストで書きましたが、ローリングシャッターとフリッカーが強く出るため使いにくいです。対策はα9を買うことって無理ゲー。
さて、AF使えるレンズがもっと欲しくなってきました。
サイレントシャッターはローリングシャッター
こんにちは。
みなさん、どんな写真を撮ってますか?インターネットではいろんな人が色々な写真を公開されていますが、ものすごい絶景を撮られている方、素敵なモデルさんを撮られている方、花を撮られている方、家族やお友達を撮られている方、食べ物を撮られている方。人それぞれ被写体は様々ですね。
僕は、インスタには食べ物や飼っている猫の写真をアップしたりしています。
そう、インスタでは。他のところでは主ストリートフォトをアップしています。皆さんはストリートフォトと聞いてどのような写真を思い浮かべるのでしょうか。
僕の中では、いわばお散歩写真ですね。その中でも、草木や田園風景ではなく、街中で人々の営みを含めて瞬間を切り取った写真。僕の中ではそんなイメージです。一般的には違うかもしれません(^^;)
そしてストリートの中でも、Candidと呼ばれるジャンルに惹かれ、人物を含めた街の写真を撮りたいと思っています。
α7IIIでCandid撮影を行う際に問題になる事が一点ある事に気付きました。それは、シャッター音がうるさいという点です。豪腕ストリートカメラマンの方には、ストリートでフラッシュたいて撮影する方もいらっしゃるようですが、僕はとてもではないがそんな度胸は持ち合わせておらず、できる限り隠密に事を済ませたいと思っているのですが、このシャッター音はそれを許してくれません。
そこで活用すべきなのが「サイレントシャッター」と呼ばれる所謂電子シャッターなのですが、これもまた問題があるというか、癖が強い。それが表題の「ローリングシャッター」なのだが、要は走査線が被写体(もしくは撮影者の)動きに追いつけず、画像の下に行くほど微妙に時間が経った記録が行われるため、平行四辺形的に歪んでしまう現象です。
歪んでます・・・
α9では「アンチローリングシャッター」なる機能が搭載されているという事で「この問題を解決したければ高い機械を買いなさい」というSONYからのメッセージだと受け取りました。
もう一つ、電子シャッターの深刻な問題として、アンチフリッカーが電子シャッターでは使えないという点があります。これもローリングシャッターと同じ様なシチュエーションで、結構な頻度で喰らいます。
結論として、サイレントシャッターは限定的な状況でのみ有用であり、基本的には(うるさい)メカニカルシャッターを使いなさい という事ですね。
:;(∩´﹏`∩);:
α7IIIのレビュー
こんにちは。
日曜日にα7IIIを購入してから数日使用した現時点での感想です。
まず前提として、直前の僕の機材はこんな感じ。
メインのカメラはオリンパスのE-M1。MkIIじゃない方の。
マイクロフォーサーズの1600万画素機です。一昔前のオリンパスのフラッグシップ機ですが、性能的にはE-M10MkIIあたりの最近のエントリー機とあまり変わらないと思います。
レンズは広角はM.ZUIKO DIGITAL ED 12- 40mm F2.8 PROを。
このレンズは評判通りとても良いもので、とんでもない解像感と、ライカ版換算24mmから80mmという使い勝手の良い焦点距離で、日中のお出かけならばコレがあればなんとかなりそうな安心感のあるレンズです。
望遠もオリンパスで揃えてM.ZUIKO DIGITAL ED 40- 150mm F2.8 PROを としたかったのですが予算的に厳しく、安価で写りの良いものを探し、LUMIX G X VARIO PZ 45-175mm / F4.0- 5.6 ASPH. / POWER O.I.Sを購入。
明るくないレンズなので日中でなければ厳しいもののとてもコンパクトで、またインナーフォーカス、インナーズームのため使用中に長さが変わらない点も気に入っています。
そもそも僕が日頃どんな写真撮ってるかというと、ストリートスナップ中心です。上記ズームレンズよりも単焦点レンズを付けて歩く場合が多いです。特に最近気に入っているのがLUMIX G 42.5 mm/F1.7 ASPH./POWER O.I.S.です。ライカ版換算85mm の中望遠レンズで、F1.7は明るく使いやすいですが、ボケの大きさに関しては、MTFはフルフレームの2段落ちになるので大体F3.5ぐらいと、ポートレート的には物足りない感じですが、ストリート的には「いい感じ」に写る素敵レンズです。(安い割に)
M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8はフルフレームで50mm相当の所謂標準レンズ。昔の僕は広角厨だったので50mmなんて画角が狭すぎて使いづらいと思っていましたが、最近は前述の42.5mmを気に入って使っていたため、この50mmでも広すぎて使いづらいとか感じていました。
これらの他に、ライカMマウントとニコンのレンズをマウントアダプター を介して使っていました。
マウントアダプター で使っていたレンズは主に、
・SUMMICRON-M 50mm F2
・SUMMICRON-M 90mm F2
・Voigtlander Classic Nokton 40mm F1.4 MC
・AF Zoom-Nikkor 80-200mm f/2.8D ED
・Ai Nikkor 35mm F2.0
・50mm F1.4 EX DG HSM
手ぶれ補正の設定で焦点距離を選択する必要があるため、ズームレンズは使いづらく、望遠端固定で使う事が多い80-200mmなどを除き単焦点レンズを使っていました。上記以外にもトキナーのAT-X M35 PRO DX 35mm F2.8というマクロレンズも、とてもシャープなレンズでした。
マウントアダプター で使っていたレンズは、α7IIIで使う場合は当然書いてある通りの焦点距離で使用できますので、これからも活躍してくれると思います。
さて、表題のα7IIIのレビューです。
・画素数
→今回のα7III購入にあたり、ギリギリまで悩んだ比較対象はα7RIIでした。α7RIIIが発売された事により価格がぐっとこなれて、新品のα7IIIとほぼ似た感じのお値段になってました。連写や操作性と高画素とを比較して、最終的にα7IIIを選びました。確かに4200万画素あれば、構図を整えるためにトリミングしてもそこらのカメラよりも潤沢な画素数を維持できます。実際にα7IIIで撮影した写真をトリミングしてみましたが、大体2000万画素ぐらいは確保できたので、それなりにOKというか、E-M1で撮影してノートリミングで書き出すよりも高画素なので、全く問題ないと言えます。
・AFの性能は噂通りかなり良い
→これまでの機材では、結局のところカメラに丸任せってわけにはいかないなという感じでしたが、このカメラは結構カメラ任せでいけちゃう。ノーファインダーでなんとなくシャッター切ってもバッチリ人物にピントが合っている なんて事が多々あって、これまでの苦労が馬鹿馬鹿しく思えるぐらい。こんなに楽をしてしまうといけないんじゃないかって気になってきます。
・ファインダー
→ファインダーや背面液晶がα7RIIIと比べてチープであるという話だったが、E-M1と比べると全然サイコーです。距離やシチュエーションにもよるが拡大しなくてもフォーカシングできるレベルだと思う。
・カスタム設定が奥深い
→ボタンやダイヤル類が多いので割り振れる先が多いし、各項目細かく設定できるため、かなり自分好みに調整できそう。
・埃怖い
→早速、撮った写真に埃が写り込む状態を体験できました。埃だけではなく、剥き身の巨大センサーは、レンズ交換の際に何かをぶつけてしまわないかと、常に緊張感が伴う。
・RAWファイルをいじる気になれる
→ソニーのRAWはアマゾンプライムフォト経由でiPadに持って行き、LightroomCCで弄れる。そもそもどちらかというと、オリンパスのRAWファイルを同様に扱えなかったのがなぜなのか知りたい。
・サイレントシャッター
→これはE-M1にもあったが、ローリング現象が酷いため緊急時以外使っていなかったが、それはα7IIIでも変わらなさそう。α9ではローリング現象を抑えているそうだが一度使ってみたいものだ。
まずはこんなところです。もう少し使って、改めてレビューできればと思っています。
では。
マイファーストFEレンズ
こんにちは。注文したα7IIIがいつ届くかとワクワクしながら週末を過ごしていましたが、6週間かかるという衝撃の事実を突きつけられ、ソニーストアの注文をキャンセルし、新宿のマップカメラに走って店頭購入しました!
α7IIIとマウントアダプター を付けたズミクロン50mm F2
やはりレンズキットは品薄のようで入荷未定とのことですが、そもそも評判の悪い廉価ズームはまともなレンズを入手するまでのつなぎにと考えていたのでさっさと諦め、元々購入する候補に挙げていた単焦点レンズの中から1本選んで買って帰ろうと考えました。
初期に揃えたいレンズとしては、価格や目にする評判から以下の3本を候補にあげていました。また、マウントアダプター を利用して所有しているレンズを活用することは最初から考えていた事なので、それらのレンズと焦点距離が被らないという事も考慮しました。
・SEL28F20
所有するライカ、ニコンのレンズに明るい広角レンズが無いため、広角レンズは1本は欲しいと思っていました。評判の良いSEL1635Zあたりのズームレンズを買えると良いのですが予算的に無理です。専用のワイドコンバージョンレンズや魚眼コンバージョンレンズなどが用意されているのも面白いと思いました。
・SEL85F18
これまで使っていたE-M1で、最近気に入っていたのがPanasonicのLUMIX G 42.5mm/F1.7 ASPH./POWER O.I.S. H-HS043(長い名前ですな)でした。ライカ判換算85mmのいわゆる中望遠レンズです。ポートレートで利用されることの多い焦点距離ですが、ストリートスナップで使うと凄く良いなと思っていました。この焦点距離が自分に合っているように思えていて、またこのレンズは世間で「値付け間違えたんじゃないの?」と言われるほどの高評価。高コスパ。ということで、候補に入れていました。
・SEL55F18Z
このレンズは僕の大本命でした。500pxという写真SNSなどで拝見し、素晴らしいと思った写真がこのレンズで撮られている事が多かったのです。もちろん撮影者のウデの問題が大きいので、僕がコレを手に入れたからといって良い写真が撮れるという事ではありませんが・・・
αの購入を本格的に検討した段階で、色々とネットで調べた際にも良い評判が多かったのですが、仕事帰りに店頭で実際に使ってみた際、その写りは感動的なものでした。
結論を言ってしまうと、結果は上の写真に写っているものなのですが、マイファーストFEレンズはSEL28F20となりました。理由としては、
・マウントアダプター で使用する前提だが、50mm領域の明るいレンズは何本か所有している。どうせなら不足している焦点距離から足していこう。と思った。
85mm は上で書いた通り最近気に入っている焦点距離なのですが、手元のレンズにSUMMICRON M 90mm F2があるため当面は我慢できそう。
そんな中、手元にある焦点距離20mm台のレンズはフォクトレンダーのCOLOR SKOPAR 21mm F4だけなので、28mmにする理由があった。
・また、28mmは特別な焦点距離だと思っている。デジカメ黎明期は35mm始まりのズームレンズを搭載したコンデジばかりで、そんな中羨望の眼差しを受けていた(様に僕には思えた)カメラはコダックのDC4800やミノルタのDiMAGE7など28mmはじまりのカメラでした。フィルムカメラであるGR1から始まるリコーのGRシリーズも28mmに拘ってますよね。
・SEL55F18Zは素晴らしいレンズだと思うが、候補にあげた中ではやや高価。どころか、これ1本買う金で下手したら残りの候補レンズ2本買えてしまう・・・(^^;)
・最短撮影距離が29cm(MF時25cm)と短い。SEL55F18Zはここが泣き所になる。単焦点数本持って歩く事を想定すると、寄れるレンズが1本は欲しい。
しかしこのレンズ凄い歪み補正だと思ったら、デジタル補正なんですね。最近のレンズはみんなそうなのでしょうかね。PhotoshopでARWファイルを開いてよく分かりました。
α 7IIIが従来機からパワーアップした点のひとつがAFの機能向上なのにAFで使えるレンズが1本だけでは勿体ない気がするので、近日中に手元の使わないレンズを処分してもう1本入手しようと思いました(^^)
α7IIIポチった
α7IIIポチりました。
https://www.sony.jp/ichigan/products/ILCE-7M3/
これまで「いつかはフルサイズ」を合言葉に、マイクロフォーサーズ機を所有して使ってきた。会社所有のD800Eや5Dmk4を仕事として使ったりはしていたので、フルサイズ機童貞というワケではないが、いわば素人童貞みたいなものでした。
僕がフルサイズマウントに魅力(というかコンプレックス?)を感じる理由はいろいろあるが、大きくは以下の2つ。
・被写界深度の浅さ
・マウントアダプター利用による手元のレンズのフル活用
被写界深度については、よく言われるように大きなボケが欲しいというものではない。いや、大きなボケが欲しくなるシチュエーションは多々あるとは思うがそれが目的ではなく、もっと微妙な「空気感」みたいなものを撮りたい気持ちがずっとあった。
これはEーM1で撮ったものだけど、こんな感じかな?
マウントアダプターについては、今使っているオリンパスのEーM1などでも楽しんでいるが、せっかくのレンズが焦点距離2倍でしか使えないのは常に残念に感じていた。そしてこれは嬉しい誤算だったが、もちろん所有していない機材の関連グッズなどマメに調べていなかったので、α購入が現実的になってきた頃(つまり欲望が抑制できなくなってきた頃)からボチボチwebで調べていると、最近のマウントアダプターには電子接点があり、AFまで利用できるものがあるらしい。しかも本来MFでしか利用できないライカMマウントのレンズまで だ。これには驚いた。
結局今のところ電子接点付きマウントアダプターはポチっていないが、将来的には検討したいアイテムのひとつだ。
欲しいレンズはだいたい絞れているが、噂通りソニーはレンズがお高い。E-M1で培ったマウントアダプター利用のMF撮影技術を駆使して凌ぐ必要がありそうだ。